スイスの過疎の村でマイニング
過疎の小さな村に仮想通貨の熱気が訪れています。
様々な話題で盛り上がっている仮想通貨ですが、スイスの山間にある過疎の村で、「仮想通貨ビジネス」が熱を帯びています。
イタリアからスイスに入ってすぐの国境の村ゴンドー。アルプスの切り立った山々に囲まれた人口80人の村に、「仮想通貨」ビジネスの拠点があるといいます。去年9月からアルパイン・マイニング 社(代表 ルドビック・トーマス氏)がマイニング事業を行っています。
ノイズを発しながら稼働する大量のコンピューター。部屋の室温は機械の熱でスイスなのに40度以上になります。
マイニング(採掘)とは仮想通貨での新たな取引をネット空間で確認し、記録する作業ですが、その処理を最も早く成功させたマイニング業者が報酬として仮想通貨を得ます。多いときで、ひと月およそ10万スイスフランを稼ぐという彼らがなぜこの村を選んだのか。
その理由はスイスで一番電気代が安いからです。
仮想通貨のマイニングには大量の電力が必要ですが、村は3つある水力発電所に土地を提供しているため、電気代はほかの地域の3分の1。さらに、平均気温10度という気候が機械を冷やすのに適しているのです。
かつて、この村は金の採掘で栄えましたが、近年はすっかり寂れていました。しかし今、13ものマイニング業者から進出の打診が来ています。
ゴルドーに第二のゴールドラッシュが来ようとしています。税収増・人口増への期待で、小さな村は沸いています。TBS報道。