幻の7500BTC
32歳のエンジニアは自身でマイニングを行い、7500ビットコイン(BTC)を獲得していたが、
保管していたハードディスクを誤って捨ててしまった。
まだ、ビットコインの名がさほど知られていない2009年、IT企業のエンジニアだったジェームズ・ハウェルズさんは、
自分でビットコイン採掘プログラムを組み、DELLのノートPCで1週間実行。
2009年当時ではほぼ価値はなかったものの、7500BTCものビットコインの採掘に成功した。
しかし、彼のガールフレンドは、PCの大きな騒音や高音の排気熱に対して不満を漏らしていたため、
ハウェルズさんは採掘を1週間でストップ。その後も彼はPCを使用し続けたが、忙しい生活の中で、
ビットコインのことをすっかり忘れてしまっていた。
また、中にはビットコインのアクセスに必要な、「秘密鍵」も含まれていたとのこと。
2010年にハウェルズさんがレモネードをこぼしたことでPCが故障したため、彼は分解して大部分のパーツを売却・廃棄した。
ハードディスクだけは引き出しの中に保存していたものの、ビットコインの存在を思い出すことはなく、
2013年6月~8月の間に家の掃除を行った際にそのハードディスクを廃棄。
11月になってから、ふとビットコインのことを思い出したハウェルズさんは、
当時のレートで約7.6億円分のビットコインを失うという大きな過ちを犯したことに気づいた。現在レートで約60億円。
こういったビットコインや秘密鍵の喪失は何も彼に限った話ではなく、他の投資家によっても起きている。
あらゆる攻撃・危険性に備えて自身でしっかりと管理しておくことは重要である。