米エヌビディア第一四半期決算発表 株価時間外下落

米エヌビディアの株価下落、仮想通貨関連の半導体売上高減少を予想される
米エヌビディアの5-7月(第2四半期)売上高見通しは、市場の期待をさらに上回る数字となったが、主力の画像処理半導体(GPU)売上高のうち仮想通貨市場向けの割合が予想以上に高いことが判明した。

同社が10日明らかにしたところによると、仮想通貨のマイナー(採掘者)向け売上高は2-4月(第1四半期)に2億8900万ドル(約320億円)だったが、5-7月は3分の1程度にとどまる見通し。仮想通貨市場に関連する売上高の数字を同社が公表したのは初めてのこと。これを受けて株価は通常取引終了後の時間外取引で一時3.8%安まで下がったがその後2.0%安まで戻している。

ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はゲーム向けGPUの販売は依然として力強いと指摘した。10日の発表資料によると、5-7月の売上高は約31億ドルになる見通し。これはブルームバーグ集計のアナリスト予想平均29億5000万ドルを上回る水準だ。

 データセンター事業者は機械学習や画像認識、言語処理といった人工知能(AI)での処理が必要な膨大な仕事量をこなす上で高性能半導体に依存しており、エヌビディアはこのトレンドに乗った。一方、仮想通貨のマイナー(採掘者)が高性能グラフィックス・チップカードを大量に購入しているため、同社はパソコン買い替えを検討しているゲーム愛好者からの需要にほとんど追いついていない状態となっている。

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